ダイエットを行う際、多くの方が気にするのは運動や食事内容といったもので、主にカロリーの増減に関することです。
しかし、ダイエットの成否を決定付けるのはそれだけではなく、食事や運動と同じぐらい重要なポイントというものがあります。
これを知っているか知らないかで、ダイエットの成否に大きく関係してくるのです。
その重要なポイントというのが「体温」です。
人間の体温というのは、一般的に36℃台が平熱と言われていますが、中にはそれよりも体温が低く35℃台という人もいます。
実はこの体温、体の新陳代謝などに大きく関係があるもので、体温が高ければより活発化しますし、低ければ逆に新陳代謝は鈍くなります。
ダイエットというのは痩せること、言い換えれば体に付いた脂肪を燃やしていくことです。
脂肪を燃やすというのは新陳代謝の成果ですから、体温は脂肪を燃やす能力と言えます。
体の冷えはそれ即ち代謝の低下なので、体の冷えを抑えて体温を上げることは、ダイエットの成否を左右するのです。
体温を上げる方法はいくつかありますが、理想的なものは運動をして筋肉量を増やすということです。
筋肉というのは体の血液を動かすポンプのような役割も持っていて、筋肉量が増えると血流量も増えて代謝が良くなって、体温は高くなります。
運動をすることで脂肪燃焼効果もありますから、ダイエットに運動は一石二鳥と言うわけです。
次に、食事で体温を上げるというものです。
食材には、体温を上げる食材と体温を下げる食材があります。
いくら筋肉量を増やしても体を冷やす食材ばかり食べていては効果は薄くなってしまいます。
体温を上げる食材は、冬場が旬を迎える食材で、人参や牛蒡、南瓜といった根菜類が、紅茶や生姜なども効果的です。
体温を下げる食材は、夏場が旬を迎える食材で、茄子やトマト、バナナなど暑い時期・暑い地方で採れる野菜・果物の他、白砂糖やコーヒーなんかも体を冷やす食べ物です。
体を温める食材を中心に献立を組み、冷やす食材は極力減らすことで体温を上げる効果があります。
他にも、日頃簡単に出来る行為で体温上昇を見込めるものがあります。それが深呼吸。
ゆっくり大きく息を吸ってゆっくり大きく息を吐く、ただこれだけなのですが、大量に取り込んだ酸素が体中を駆け巡り、血行促進効果や新陳代謝の活性化も促されます。
体温に気を付けてダイエットを行うのと無頓着なままダイエットを行うのでは、同じメニューをこなしたとしてもその差は歴然となります。
ダイエットをしてもリバウンドをしてしまうという方や今いち効果が見込めないという方は、体温という部分に主眼を置いてダイエットを行ってみてはいかがでしょうか。