レコーディングダイエットを知って実際にやってみるまでは、食事制限によるカロリーコントロールと運動を増やして消費カロリーを増やすことを組み合わせてダイエットを実行していました。
激しい運動をするわけではありませんから、ダイエットの中心はカロリーコントロールをすることでした。
実際に今まではこの方法で成果を上げてきたのですが、短期間で集中的にダイエットを決行するので、栄養不足などから体に負担がかかるダイエット法ではないかという不安がありました。
レコーディングダイエットが精神に訴える方法であるのに対して、私が実行していたのは極めて物理的な方法であったといえます。
初めてレコーディングダイエットを知った時には、ちょっとしたカルチャーショックのような感じがしました。
今まで話題になったダイエット方法とは全く違う考え方であったからです。
それまで話題になっていたダイエット方法はいろいろ装飾をしていても、その装飾を取ってしまえば、結局は摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やすか、またはその両方をするかということに帰結します。
もちろん、レコーディングダイエットはダイエットをする人が、いかにたくさんの食事を摂っているかということを実際に書き出すことによって、多く食事を摂りすぎであることを大きく意識し、食べることを控えるように誘導するのですから、大きく言えば、摂取カロリーを減らすという、カロリーコントロールに分類されることになるのかも知れません。
レコーディングダイエットがなぜ痩せるのかというと、ダイエットをしなければならないと考えている人は漠然と食べ過ぎているのではないかと思っていても、それは感覚的なもので実際にはどう食べ過ぎているのはわからないものだからです。
食べたものを記録することよって、食べ過ぎているという事実を白日の下にさらすということで、食べすぎを強く意識し、危機感やモチベーションに目覚めさせることができるわけです。
記録された食事の内容を見て、これでは太ってしまうのも当然であり、食べることを減らすようにしなければならないと自覚することは、自己改革の行動を促します。
それに、もう一つレコーディングダイエットが痩せる理由として、ダイエットが成功して記録をやめた後でも、記録していたころの記憶がリバウンドを誘発するような食べすぎにストップをかけてくれているという点があります。
ダイエット中に食事を記録していたことにより、食べ過ぎないような食事の習慣が身につくのかも知れません。